皆が気づかない
対人恐怖症の治し方


2015.2.21(土)
対人恐怖症は、薬を使って治療した方がいいのか?
タグ:治療

薬は外部からの治療

そもそも薬とは、外部から取り込んで内部に影響を与えるものです。

科学や医療の発展のおかげで、薬が人に与える影響は大きくなってきていますから、ともかく一般の人の薬への信頼は大きいでしょう。風邪っぽくなったら風邪薬を飲んだりしますしね。

でも精神疾患の薬では、あまりいい噂は聞きません。
わたしも一時期薬を飲んでいたことがあるのですが、効果は「?」でした。きっとそれで治る人いるかもしれませんが、わたしはすでに時遅しだったのか、治りませんでした。多分よほど深刻化していんだと思います。

どんな薬でも深刻化してしまった症状には効きにくくなると思いますが、精神疾患の薬でもきっと同じです。
さらに精神疾患の薬は脳へ直接影響するものなので、ガバガバ飲んでしまうのは気が引けます。薬漬け状態になっては、元も子もないですよね。

だから薬を使ったほうがいいのかといえば、それは実は、他人に答えられるものではないのです。脳に干渉する薬ですから当人が考える必要があるんです。
でも、薬は「あるもの」と合わさると、大きな力を発揮することがあります。


薬よりも大きな影響を与えるものがある

実はこの世には、偉大な医療の結晶である薬より、大きな効果をもたらすものがあります。

それは気持ちや、意志や、言葉や、自我です。

がっかりした人もいることでしょう。

だって気持ちとか言葉とか、そんな曖昧なものは学問的にも微妙で胡散臭いし、医療とか科学とかはっきりと実力のあるものの方が、よほど信頼が置けるし・・・。

普通の人もそんな自説で、心理学とか言葉の力の存在を否定したがります。
わたしもかつてそう思っていました。

しかし今一度よく考えてみて欲しいのです。なぜ今自分が精神疾患になっているのか。始まりはいつだったか、どんな感じだったか。
多分ほとんどの人の対人恐怖症が、多かれ少なかれ「何となく不安」という気持ちから始まってしまったと思います。”気持ち”から始まっていたと思います。

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だけど、一時期治ったりしませんでしたか?気分がいい時とか、不安が取れた時、すぐに改善していませんでしたか?やっぱり、気持ちの力って強大なものだと思うんです。内部から、外部に影響を与えてしまうものだからです。

薬の役割とは何なのか?

薬は、暴走してしまった気持ちを抑えて、心を凪がせるためのものです。

そしてそれは、状態を良くするということではなくて、状態を鎮めるということです。薬は、気持ち・・・自我の暴走を止めるだけなんです。さらにいえば、沈静化が成功するかどうかもわからないんです。

薬に良くしてもらおうなんて思っちゃいけません。薬は 自我の暴走を抑えるのが役目だからです。それ以上の改善のためには、自分の気持ちの力しか頼りにはならないんです。

しかし薬の力を借りながら治す、というのも大事です。藁にもすがるような気分の時は、薬に頼ってもいいと思います。「治そう!」という意志と薬の力が合わされば、何より大きな効果が見込めるはずです。


心の助けになるものを

自分の精神の病を暴走させているのは他でもない自分の気持ちです。
病そのものより、その気持ちをどうにかしたいという意志が大事だと思います。

自我の暴走を抑えるための改善策は、瞑想や、認知行動療法や、「自我の歪みと間違いを知る経験」の積み重ねです。

そして、心の助けを薬に求めるのも、間違ってはいないと思います。わたしは数ヶ月薬を飲みましたが特に後遺症は残っていませんし、試してみるのもありなんです。

あるいは、自分の憧れの人の名言集の本を買うのもいいと思います。
それで症状が治まるかは人それぞれですが、とにかく自分の助けや癒しになりそうなものを身近に置いておいてください。

わたしは一人憧れの人を定めて、辛い時はその人に心の中ですがっています。笑
他にも綺麗な画像をネットで探しては保存して、好きな時に眺めています。 そういう心の救済を自分で作ることにも効果があります。ぜひ試してみてください。


あとがき

薬はダメ!でも気持ちなんかじゃ治らない!
どちらも随分偏った意見ですが、これがかつての私の気持ちでした。
そういう人は今でもたくさんいると思います。でもこの記事を読むことで、少しでもその偏った見方を治してくれたらなと思います。

全ての始まりはどう考えてもやっぱり自分の気持ちと、意志と、自我なんですよ。そしてそれを治すためには薬の力を借りたっていいんですよ。

どうやって治したらいいんだろう、でも周りの人はこう言ってるし・・・と戸惑っている人はいませんか。 目的は精神疾患の「完治」なんですから、そのための手段を人に聞く必要はないんです。自分の気持ちが望む方へ頑張ればいいし、手段も自分なりのものにしてしまえばいいのです。
それに精神の病は気持ちの病だから、他人からの意見では、対人恐怖症の認知の歪みで凝り固まった「頑固な気持ち」を変えることは難しいと思います。

だからこそ、臆することなく自分の「治すためにはなんでもしたい」という意志に正直に従ってください。なんとなく周りの意見に縛られたままでは、もったいないです。


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