2015.1.24(土)
不安障害の根底には人格障害の影?
タグ:精神発達

人格障害を原因とした恐怖症

 ここでは、私が人格障害に該当すると思われることから、人格障害のお話をしたいと思います。

対人恐怖症は、自分を取り繕って生活している人に「自分の本来の実力が周りにバレるのが嫌」という気持ちから起こる一種の無意識の意思表示で、回避行動であり、やがてそれがトラウマになってしまう症状です。

それが深刻化して慢性になってしまうと、人格障害になってしまいます。


人格障害
A群(奇異型):妄想性人格障害、統合失調症
B群(激情型):自己愛性人格障害、演技性人格障害、境界性人格障害
C群(不安型):回避性人格障害、強迫性人格障害

・自分の尊厳を守ろうとするあまり不自然な言動をとる。
 →他人の目を過剰に気にする。
・被害妄想に走りやすい。
 →自分の責任に無関心。何かと他人のせいにする
・幼少期から思春期にかけて、なんらの原因で人格形成に失敗して発症する。
・自分の実力と理想の格差が大きく開いている。

(A〜C群の障害は重複する場合がある。回避性を含んだ自己愛性など。)

引用 :人格障害 - wikipadia

 恐怖症の治療、人格の再形成、人格障害を少しでも治すためにはやはり「自分の認知のずれ」を知る必要がありそうです。

 これらの特徴から、人格障害を根本とした対人恐怖症を持つ人の本当の心理は、

周りの目が気になる。

嫌われることは忍びない。

周りの評価に怯えている。

周りに自分の実力がバレるのが怖い。

拒否反応が出る。(恐怖症発症)

なのかもしれません。

そんなわけないだろう、そんな心理が理由で恐怖症が出るなんて・・・自分は違う、ファンタジーやメルヘンじゃないんだから・・・と思う気持ちを、わたしはかつて味わいました。
しかしおなら恐怖症の場合「おならが恥ずかしい、漏れているかもしれない」という考えの方が、現実的に考えてファンタジーでした。

 そして現実でも「ストレスが原因でにきびができる」ように、心理が体の外に影響を与える例は多々あります。ストレスによる体調の不調は、決してファンタジーやメルヘンじゃない現実で、誰もが経験あるであろう生理現象です。

内なる心理が外なる体や現象に影響を与えることはよくあることですよね。 恐怖症の人は、はじめは「自分の本当の姿を見せたくない」という心理「恐怖症の症状」が表に出てきていたんです。

 問題は、恐怖症患者自身が「無意識のうちに自分を取り繕っているがために恐怖症が出る」ことを、信じられないことです。本来の自分を振る舞えないことによるストレスが、表に出てきたものが恐怖症の正体です。


参考サイト
人格障害と呼ぶ前に
対人恐怖症と関連する病気など


人格障害と発達(精神)障害の違いは何か?

正式なものではありませんが、俗的な障害の見分け方を記載します。


 人格障害と発達障害はよく混同されがちだが、簡単に言うと次のような違いにわかれる。

自分の精神が病んでいる人たち = 神経障害者・精神病患者
他人の精神をおかしくする人  = 人格障害者


「あの人はなぜあなたを疲れさせるのか」アルバート・J・バーンシュタイン著。 以上のことから、

・神経障害:精神状態が不安定だが他人には精神的影響の少ない状態。
・人格障害:自分自身の認知(考え方)がゆがんでいることを認識できず(自分が正しい・自分は被害者)、また、他人をふりまわすなどの行動化で他人の精神に過干渉する状態と言える。

「他人をコントロールしようとするかどうか」が、分かれ道になっている。
基本的に全ての人格障害は心が未発達のまま大人になった状態のため、自分に自信がなく、自分の生き方すらも持ってない。 他人の評価にすがり、人からどう見られるかを常に気にしている。

(知恵袋より引用:人格障害と発達障害)

注意事項として、

人格障害の持つ特徴的な性質に該当したとしても、その人が人格障害者なのではなく、「該当した部分があってあたりまえ」だということ。

人間的な性質は皆同じで当たり前。問題はそれを過剰に暴走させてしまうことです。暴走させることこそが、人格障害です。

 二次障害として対人恐怖症が考えられるとありますが、私はずっと二次障害の方に気を取られて、もっと根本を知ろうとしていなかったことに気付きました。


 誰もがいずれかのタイプの「人格障害的な性質」を持っている。

 持っている性質は、人によっては1タイプかもしれないし、2〜3タイプの人格障害的な性質を持っている場合もある。性質を持っていても、こまめに「自分自身と向き合う」ことで、ある程度修正されるため、大多数の「普通の人」たちは「認知のゆがみ(極端に偏った考え方)」にまで至らない。


悪化すれば誰もが「人格障害になりうる」ということ

 自分には「考え方がゆがみやすい部分がある」ことを踏まえて、予防のために気をつけてたり、修正すれば人格障害にならずに済む。

 人格障害は、「自分は正しく、自分に反するものはおかしい」という考え方を押し付けてくるため、NOと言えない人などは振り回されて洗脳されやすい。 人格障害の独特な考え方と理解した上で接しないと、「自分が人格障害」になってしまう可能性が高く危険。 人格障害的な独特の考え方や受け止め方をしないように心がけていくことで、人格障害とは反対に幸せになろうとする考え方で生きられる。

(知恵袋より引用:人格障害と発達障害


まとめ:人格障害の性質

・人格障害の性質を暴走させた人が人格障害になる

・自分自身と向き合うことを避けている。
 →自分の本当の実力を知らない。
 →実力を知られないように回避行動をとる。
 →思考や自衛能力が幼児退行する。

・他人に迷惑をかけてしまいがちである。
 →幼稚ゆえに罪悪感がない

・他人に責任を押し付ける。
 →自分で責任を持とうとしない
 →責任能力が育っていない

・幼い頃から成長期にかけて、精神的に成長しない

・人格の再形成には、考えの歪みをその都度治していけばいい
 →健常な人のように、自分自身と向き合うこと。
 →自分自身と向き合うには、実力を知ること。
 →自分を取り繕うのをやめる


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 様々な対人恐怖症を患った私が経験に基づいて、恐怖症について掘り下げた内容になっています。他の方とは少し違った観点で恐怖症の解決法について書きたいと思います。

ここに書き記した解決策が全員に効く保証はありませんが、解決策の一つとして参考にしてほしいです。
もしここのサイトの内容に納得したら、恐怖症で悩むほかの方にもこのサイトに記してある情報を教えて、手助けしてあげてください。恐怖症で悩む人を少しでも減らせたらなと思います。

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